開業前に働いた方がよい? ゲストハウスの仕事について

2009年_縄文杉写真
世界自然遺産:屋久島 縄文杉 Photo by Satoshi

ゲストハウス開業にあたり、僕はとある都市のゲストハウスで二ヶ月ほど働かせてもらいました。
この記事では僕のヘルパー時代を元にスタッフ生活について纏めます。
結論から先に言うと、
ゲストハウスを開業するなら他のゲストハウスで絶対に働いてからの方がよいです。

スタッフの形態

まずゲストハウスで働く場合には、「社員やアルバイトとして有給で働く形」と「ヘルパーやフリアコと呼ばれる住み込み給料なしで働く形」があります。
どちらを選ぶかは目的や期間で変わってきますが、ゲストハウス開業が決まっていて修行として働くなら二ヶ月程度が適当かと思います。

ヘルパー・フリアコ

多くのゲストハウスはスタッフをこの形で雇用しています。
朝から昼にかけてチェックアウトと掃除業務が仕事のメインです。
場所によっては夕方からチェックインと案内等のお客様対応も含まれます。
どちらも昼過ぎから次の労働までは休憩時間となり、自分の時間を持ったり、その土地を観光したりするのが一般的です。

働く期間は、短くて二週間程度から。
給料はでませんが宿泊代は無料、賄い付の所もあります。
ただし、仕事として予約管理等責任のあるものは基本的にやらせてもらえません。
また場所によっては金銭も触らせてもらえない所もあります。

社員・アルバイト

給与が出すだけ余裕がある大手および人気ゲストハウスにこの形態が見られます。
ヘルパーの仕事に加え予約管理・メール対応・FBやブログなどの更新・イベント企画・金銭管理など仕事は多岐に渡ります。
勤務時間は1日8時間程度で責任のある仕事を任せられる事も多いです。

働く期間は、短くて半年程度から。
社員としての雇用の場合は初期の2~3ヵ月は試用期間としてヘルパーおよびアルバイトからはじまります。
大手の場合、ある業務を選任で行うスタッフとしての雇用もあります。
(例:併設カフェ・バーのスタッフ、清掃業務のみ)

スタッフの仕事

スタッフの形態によってやる事が変わりますが、今回は僕のケースで書いてみます。

1日の流れ

7時-10時 チェックアウト対応

目的地があるゲストは朝早いので観光案内したり個室の鍵を受け取ったりします。
とは言え大体のゲストは夜に騒ぎすぎて朝はテンション低いことが多いです。

10時-12時 掃除

トイレ・風呂・フロア掃除、ベッドの清掃、リネンの回収・配達受け取りなど。
この時間帯だけ仕事しているって感覚になります。

12時-13時 お昼休み

賄いをスタッフの皆で食べます。賄いの担当はスタッフでなんとなく持ち回りでした。

13時-18時 荷物預かり&引き渡し・予約管理・備品&消耗品調達

ヘルパーは18時まで自由時間です。
観光都市のゲストハウスの場合、到着後すぐに荷物を置いて観光に行く、あるいはチェックアウトして午前中は観光するゲストが多い為、荷物の出し入れもこの時間帯に集中します。
またチェックインが15-16時に設定しているゲストハウスが多い為、ぽつぽつお客さんがやってきます。

18時-21時 チェックイン対応・観光案内・夕食

チェックインのピークタイムです。
夕食を外で食べるゲストも多く、おすすめのレストランの案内をする事も多いです。
時間を見てスタッフも夕食をとりますが、鍋パーティなどでゲストと一緒に食べる場合もあります。

21時-23時 自由時間

ヘルパーはこの日の業務終了です。
ゲストも帰ってきて共有スペースにいる事が多いのでこの時間はよくお酒を持ち込んで呑んでいました。

オーナーの場合

クリエーターズノートさんのこちらのページで詳しく書かれています。

働いた事で得たもの

自分の作りたいゲストハウスがハッキリした

①スタッフの視点で運用がしやすいゲストハウスが見えた。

毎日、掃除をするスタッフにとって掃除のしやすさは重要です。
リネンの補充場所や家具、窓の配置などを効率よくなるよう考えるようになりました。

②お客さん視点で作るべきゲストハウスが見えた。

お客さんが何を求めているのか、何を嬉しいと思うのか、がわかります。
特に外国人旅行者のお客さんと話をする事で自分のゲストハウス像がブラッシュアップできました。

③オーナーの視点でゲストハウスの運営が見えた。

ゲストハウスで働いていると大体のお金の流れが分かってきます。
赤字にならない為にはどのようなゲストハウスを作ればよいのか。
どのような運営をすればよいかを考える機会になりました。

仕事の流れを掴めた

ゲストハウスの仕事は施設管理以外はお客様対応なので特別な事がよく起こります。
また日本人とは違う文化・言語の外国人ゲストの方が、どのような質問や要望を持っていてどのように答えれば良いのかある程度分かるようになりました。

自分の開業に対する意思確認ができた

僕の場合は、この仕事をやろうと決めた事に自信を深める事ができました。
しかし最初は開業希望だったけど実際に働いてみて進路を変える方もいらっしゃいました。

終わりに

僕は最初、競合他社が増える前に出来るだけ早く開業した方がいい。だからゲストハウスで働かなくてもいいのではないかと考えていました。
前職で宿泊施設の仕事をやっていたのもその理由の一つです。
そんな考えがあった為、自分は開業希望である事、短期間のヘルパーでも予約管理等もやらせて欲しいと伝えて了承してくれたゲストハウスさんに働きに行きました。
そこのゲストハウスのオーナーさんはすごく太っ腹で、それを了承してくれただけでもありがたいのに様々な運営ノウハウを教えてくれました。
この二ヶ月は僕にとってかけがえのないものになったのは言うまでもありません。
ゲストハウスは個人経営の所も多いので、開業希望の方は思い切ってオーナーさんにどういう事がしたいか相談してみるといいかもしれません。
今もそのオーナーさんとは相談や情報交換等させてもらっています。

紆余曲折ありましたが、今では開業が遅れてもいいからゲストハウスで働いた方が絶対よいと思っています。

※2016年2月7日 働いた事で得たもの>仕事の流れ を追記
※2016年5月3日 スタッフの仕事 を追記

コメントを残す

*